先日、伝説的なF1デザイナーであるエイドリアン・ニューウェイの離脱を発表したレッドブル。さらなるスタッフ流出が懸念されているが、クリスチャン・ホーナー代表は噂を気にしていないと語った。
マイアミGPの週末、長年レッドブルのスポーティング・マネージャーを務めてきたジョナサン・ウィートリーを含むレッドブルの主要スタッフ数人がライバルチームから関心を持たれていることが明らかになった。
■ニューウェイ離脱はレッドブル崩壊ドミノの最初のピース? マクラーレンCEO、飛び交う『履歴書』の数から確信か
マクラーレンF1のザク・ブラウンCEOは、チームの不安定化を受けて、パドックにレッドブルスタッフの”履歴書”が飛び交っており、ニューウェイが最後のドミノにはならないだろうと見ている。
しかしホーナー代表は、新しく立ち上げたレッドブル・パワートレインズがメルセデスのHPP(ハイパフォーマンス・パワートレインズ)から200人以上の人材を引き抜いたことを指摘し、チーム幹部の何人かにまつわる噂を気にしていないと語った。
「層の厚さには不安はない。もちろん、チーム間の移動は常にあるものなんだ」
「我々やRBが今年マクラーレンから何人採用したかはわからないが、我々はメルセデスのHPPから、220人をレッドブル・パワートレインズに移籍させた」
「だから人材を失うというなら、1人や2人の履歴書よりも220人の方が心配だ」
ホーナーは、ブラウンとメルセデスのトト・ウルフ代表がメディアを通じて物事をかき乱すのは避けられないと語った。
「それは避けられないことだと思う。ふたりの関係者はよく話をする」
「しかし、私はいたちごっこに巻き込まれるつもりはない。私としては、トト自身が抱えている問題にもっと集中したい」
レッドブルは、他チームにスタッフ履歴書が渡るのは通常の契約更新サイクルの一部だと主張している。特にウィートリーは間もなく契約が切れると見られおり、彼はチャンスがあればチーム代表になりたいと考えていると理解されている。
motorsport.comの調べによると、チームは最近、エアロダイナミクス責任者のエンリコ・バルボや、パフォーマンス・エンジニアリング責任者のベン・ウォーターハウスなど、他の多くの幹部社員との契約を延長したという。
また、レッドブルはマシン開発の要であるテクニカルディレクターのピエール・ワシェともすでに長期契約を結んでいる。
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